2019年ちびっこロボット教室第2回

2019年5月12日
ちびっこロボット教室2回目。今日はメカニカルを中心に学びます。
今回の課題は「輪ゴムプルバックカー」。プルバックカーというと、昭和世代にとってはチョロQが有名ですが、最近の子どもたちは遊んだことがない子も多いようです。実際、「タイヤを床につける→後ろに引く→手を放す」の一連の流れに戸惑う子も多くいました。日常の中で遊ぶ=経験の豊かさにつながります。ロボットに限らずですが、様々な経験の中で培ったものが子どもたちの力になります。これまで使ったことがない子でも、ロボット教室での経験が、今後に生きてきてくれると嬉しいですね。

部品写真を見ながら、必要なパーツを集める所からはじまりました。
レゴのブロックパーツは、形はそっくりだけど、大きさが違うものもたくさんあります。これだ!と思っても、いざ取り付ける時に、大きさや穴の位置の違いでうまく付けられないことが起こります。その時にこそが、それぞれの違いや注意する点を確認できるチャンスです。最初のうちに間違えたことは、しっかり覚えることができます。

今回は、ギアパーツを複数使い、長さの違う軸を区別して取り付けたりと、なかなか難しい組み立てが続きます。自分の力で組み立てていく中、わからない時や困った時に、スタッフを頼るために声を上げることも一つの経験です。


さて、動力部分が組みあがり、タイヤを付けて実際に走らせてみた後は、カスタムタイム。思い思いの車を作り上げていきます。その時も、見た目重視のカスタム、安定して走るためのカスタム、早く走るためのカスタムなど、それぞれが大切だと思うことを追求していきます。「こうしたいけどうまくいかない」「こうしたいけどどうすればいいかわからない」このように悩みながら自分の思いを形にしていく時間をできる限り大切にしたいと考えています。そのなかから、たくさんの失敗を経た、世界に一つだけのオリジナルができあがっていきます。

最後に「発表会」として二つの机をつなげたコース上を、1回ずつ走らせて、到達場所とデザインをみんなで確認しました。自分の車を見てもらうことも、ひとの車を見ることも、次以降のアイデアの泉になりました。