2019年ちびっこロボット教室第5回

2019年6月9日
ちびっこロボット教室5回目。前回が運動会等で欠席者も多かったこと、プログラムに入り難しい内容だったので、前回と同じレクチャーと課題からスタートです。

パソコンの動かし方、プロブラムを作るソフトの説明、ソフトの中の命令、左右に曲がる/前に〇㎝/後ろに〇㎝動かすという基本の動きをおさらいしました。
それから、ロボットダンスにも再度挑戦。前回と同じく、5つ程度の動作数からはじめて、今度は10をこえる動作数まで課題としました。動作数、プログラム数が多くなると、プログラムを一気に書き上げるよりも、少しずつ動作の正しさを確認しながら進めていく地道さが必要になります。「プログラム」「ロボット」というと”最先端””自動で”などというイメージがありますが、実際は地道にひとつひとつの動作を組み立てていく地味な作業です。そのスモールステップの積み重ねから、満足するものが出来上がった時の達成感を味わえるような課題を考えています。

ここまで終わると、1・2年生と3年生で課題が分かれます。
1・2年生は、前回の問題と近い「ブロック押し」に挑戦します。コース上のスタート位置から、フィールドに置いてあるブロックまでロボットを動かして、コースの壁まで押していきます。この課題の難しさは、距離設定のシビアさです。ブロックを壁まで押した後、前に押し続ければ、反動でロボットがひっくり返ってしまいます。押す距離を何センチにするのか、それぞれの観察と判断が必要になります。

3年生はすこし大きなフィールドで、4色のブロックをそれぞれの離れた位置にある、同じ色のゴールまで運んでいく課題です。これは、7月に開催されるWRO(ワールドロボットオリンピアード)熊本大会のビギナーズ部門の課題の簡易バージョンです。毎年、ちびっこロボット教室にチャレンジしてくれた3年生には、出場をご案内しています。熊本市内の大学工学部(持ち回り)で、開催される大会。県内のロボット競技をしている小中学生のための大会で世界大会までつながる大きな競技の、熊本大会です。「ロボット競技を頑張っている小中学生たちとの出会い」「大学にロボットの大会に行く」という経験を通して、この教室でやっていることが、教室の中だけではなく、もっと大きな世界につながっていることを実感していただくことを目的としています。この大会に臨むためのファーストステップの課題にチャレンジする中で、この地道な作業が大きな舞台第一歩になっていきます。