お掃除作戦! 2021ちびっこロボット教室5、6日目

2021年6月20日と27日は2回続けてお掃除ロボットにチャレンジ。すでに実用化もされているお掃除ロボットを自分たちで操作してみましょう。
前回はプログラムでロボットを前後左右自由に操作できるようになりました。ここから、もう一歩ステップアップ。
ロボットはメカとプログラムの両方を工夫することでより力を発揮します。今回はロボット掃除機をテーマにプログラムとメカの両方を工夫する体験を行います。

センサーの働きを体感する

ロボット掃除機をより理解するためにはロボット掃除機の動きを人間が考えて操作するプログラムだけではなく、ロボット自信がが自動で作動するプログラムの部分も考えなければなりません。
今回の練習用ロボットもロボット掃除機と同様にセンサーで壁を検知します。ゴミを捨てる黒いエリアはカラーセンサーで検知して自動でストップします。また、壁に対しては超音波センサーで検知して15㎝で止まるように調整してあります。実際のお掃除ロボットとはセンサーが違うかもしれませんが似たような体験ができるかと思います。ただし、自動化されている部分は、事前に先生が準備しました。しかし、よく理解しないとうまく使えません。

黒いエリアに到達すると自動で停止します。
超音波センサーで壁の15㎝前で止まります。

メカもプログラムも

ロボットプログラミングの最も魅力的であり難しい部分に入っていきます。
ロボットはプログラムも大事ですが、メカという物理的な要素もあります。
ゴミに見立てたブロックをより多く運ぶためには、ロボットのワイパーの形状を工夫します。ただ、横に広いだけではなく、ロボットが回転してもブロックを逃さない工夫も必要です。初めて作る子供達には形をどう作ればいいか、イメージもなかなか湧きません。何度もロボットを走らせながら形を考えていきます。


道順をよく考えて

プログラムもより工夫ができます。ゴミに見立てたブロックをとるにも、床全体を拭くように何度も往復します。自動で停止する部分も利用しながらより多くブロックを運ぶ道筋を考えていきます。右左をついつい間違って壁にぶつかってしまうことも何回もありましたが、何度もプログラムを書き直してベストを尽くします。

より多くとりたい!

メカの工夫、プログラムを工夫を行ったら、ロボット掃除機の最高性能を求めていきます。最初は20個程度だったブロックの数。まだ100までの数しか学んでいない小学1年生も真剣に数を確かめていきます。また、ルートを何度も確認しながらより多く運べる方法を考え抜きます。
1日目は最高で70個でしたが、2日目は96個の大台を可能にする子供もいました。
今回特徴的だったのは、2日目に泣いたり悔しがる子たちが多かったことです。1回目でノウハウを得た分、自分なりに方法を考えてうまくいく自信があったようです。
しかし、現実は厳しく思った通りになりません。逆に1に目にうまくいかなかった子が数は増えて大喜びでもありました。
ロボットプログラミングの世界は一喜一憂。思考力とエモーションを揺さぶられながら子供たちは成長していきます。

思わずちからが入ってしまいます。
今度こそは上手くいくぞ。自分以外のロボットも気になってしまいます。
あともう少しで全部片づけられそう!